貫入(かんにゅう)聞き慣れない言葉ですが、コレは焼き上げた素地と釉薬の膨張率の差などによって、釉(うわぐすり)に細かいヒビの入った状態を言います。
この貫入のとらえ方は難しく、見方によれば”汚れ”とみなされてしまいます。
確かに汚れと言ってしまえば、その通りかもしれません。
しかし貫入は昔から一種の装飾とみなされ、使われている人の経年や愛着を示し、日々の変化を楽しみ育て上げるもので、汚れではなく”景色を作っていく”と、とらえて頂ければ、ヤキモノを使う毎日がもっと楽しくなってくるはずです。
古い抹茶碗やアンティーク食器などが、イイ感じの風合いが出ているのも同じ事ですね。
ヤキモノ本来の特質を素直に生かせれば、今よりもっといいモノが出来たりして。笑